マンション管理業務未経験からの挑戦
「osumait」の導入で描くマンション管理に対する未来

2025.07.01

今回お話を伺ったのは、沖縄県内で「ワイズマンション」シリーズの管理業務を行なうエール管理サービス様です。
同社は、マンション管理の経験がない状態から、2023年に新たに管理事業を立ち上げた、スタートアップの管理会社です。
そんな中、事業立ち上げの支えとなったのが、クラシテ社とシステムベンダーが共同開発したクラウドサービス「osumait(オスマイット)」でした。 「何もかも手探りだった」と語る同社が、なぜosumaitの導入を決断したのか。その導入の背景や決め手、サポート体制、そして今後のシステムへの期待などについて伺いました。

マンション管理事業を立ち上げた背景

-なぜ、マンション管理を自社で行なうことにしたのでしょうか。その背景について教えていただけますか。

当社は、2023年11月にマンション管理事業を立ち上げました。それまでは、グループ会社であるエールクリエイト株式会社が分譲した物件管理を、外部に委託していました。
しかし、お客様との継続的な接点を持ちたいという想いや、将来的な経営基盤の強化を図りたいという考えから、マンション管理事業を自社で手掛ける決断をしました。
現在は4棟・168戸を管理しており、2025年8月には新たに3棟・101戸の管理開始も予定しています。 しかし、当社は運用体制やスキームを一(いち)から組み立てる必要がありました。

マンション管理事業の課題と「osumait」導入の決め手

ーマンション管理事業立ち上げ時の課題を教えていただけますか。

マンション管理事業の立ち上げにあたっては、全てが初めてのことばかりで、課題が山積みでした。
清掃や設備点検、管理員業務、そして居住者の方への対応など、マンション管理の業務は多岐にわたります。 それらを一(いち)から整備していく必要があったため、「すべてが課題」の状態でした。

ーマンション管理業務を新たに整備していく中で、「osumait」を導入した理由を教えていただけますか。

マンション管理システムの導入にあたっては、大手から中小規模までの企業4社を比較検討しました。その中で「osumait」の導入を決めたのは、コスト面で大きなメリットがあると考えたからです。
事業を始めたばかりの当社にとって、導入コストやランニングコストが抑えられる点は非常に魅力的でした。
また、すでに実績のあるシステムをブラッシュアップして開発されている点にも魅力を感じましたし、必要な機能を段階的に選んで導入できる点も柔軟性があり決め手となりました。

-現在、どの機能を利用しているのか教えていただけますか。

現在は、マンションの組合会計システム(J-OneNEO)と物件情報管理システム(J-Nex)を利用しています。 組合会計システムはある程度の知識があれば利用できるインターフェースになっているので、非常にありがたいです。

導入前の丁寧なレクチャーと導入支援で、システム利用の基礎を固めることが可能

-osumait導入にあたっての、支援体制について教えていただけますか

導入前に、2〜3時間のZoom形式によるリモート研修を4回実施していただきました。
業務経験がない社員が操作することを前提とした研修で、基本から丁寧に説明していただいたため、安心してシステムを稼働させることができました。
また、分からないことや実際にトラブルがあった場合には、メールや電話で対応していただけるので、本当に安心です。
実際の運用を想定した具体的な事例が豊富なところも助かります。 その都度柔軟な対応をしていただけるため、今のところ業務に大きな支障が出たことはなく、安定して運用できています。

ー人手不足は、どの業界でも問題となっていますが、マンション管理業界も厳しいと伺っています。その点において、osumait導入時の支援体制が役に立つと考えておられますか。

人手不足は、重要な課題の一つだと考えています。
osumaitは直感的な操作が可能なシステムのため、未経験からマンション管理業界に入ってきた若年層はもちろん、シニア層の方にも利用できる点が、人手不足という課題に対応できるのではないかと期待しています。
もちろんマンション管理ならではの勘定科目など、業界特有の知識は必要になる場面もありますが、慣れれば十分に活用できる範囲だと考えています。
今後の人材育成においても、「業界未経験者に教えやすいツールかどうか」は、採用戦略に大きく関わってくると考えているので、導入支援の体制は大きなメリットです。

osumait導入で期待する効果と今後の展望

(左から)エール管理サービス株式会社 部長 菅沼 繁浩様
クラシテ株式会社 取締役 代表執行役員 中里 博樹

-osumaitを導入することで得られる効果として期待していることを教えていただけますか。

どの職種でも言えることですが、情報の属人化を防ぐことは非常に重要です。
特定の人にだけ業務を任せている場合、その人が不在になると、社内にその仕事を熟知している人がいなくなってしまいます。
当社はマンション管理業務を行っているため、そのような事象が発生すると、マンションの居住者の皆様にご迷惑をおかけすることになり、重大な事態につながります。
「誰かが不在になると業務が止まる」という状況を防ぐためにも、「情報の共有」は不可欠ではないでしょうか。
その点、クラウド上で情報が蓄積され日常業務も見える化できるosumaitは、業務の属人化を防ぎ、担当者の交代もスムーズにできるのではないかと期待しています。

-現在、osumaitの「マンションの組合会計システム」と「物件情報管理システム」を導入していますが、osumait以外の付帯サービスも利用している業務があるそうですが、教えていただけますか。

現在、長期修繕計画支援業務を付帯サービスとして利用しています。
もともと新築マンションを販売していたということもあり、長期修繕計画書は管理規約とともにお渡ししていました。
当社としては、ある程度の情報や図面などの材料を提供するだけで、修繕計画として整理・作成していただけるので助かっています。

-最後にosumait導入後の展望やご希望がございましたら教えていただけますか。

現在当社では2つのシステムを導入していますが、今後は状況に応じて他のシステムの導入も検討する必要があると考えています。
先ほども申し上げたとおり、社内業務はもちろん、フロントスタッフなどの人材確保が難しい現状では、人が担っていた業務をシステムに置き換えていく必要があるでしょう。
特に、今後事業の規模が大きくなれば、より一層その必要性は高まっていくと考えています。 現在では、アプリの進化によりさまざまな機能が利用可能になっています。将来的にはコミュニケーションアプリのような機能も必要になるのではないでしょうか。

希望としては、現場の声を反映してシステムを改善していただくことです。
当社でも改善点があれば、現場の声として情報を共有し、それをシステムに反映していただき、ユーザーに還元していただけることが最も望ましいと考えています。
osumaitは使いやすいシステムであり、現在導入している2つのシステムは今のところ大きな問題もなく稼働できています。 「システムをどう使いこなしていくか」、これが当社における直近の課題ではないかと考えています。


osumaitは導入後すぐに利用可能な上に、人手不足解決にも役立つ

osumaitは、マンションの組合会計・物件情報管理・販売管理を軸としたシステムで、マンション管理業務に役立つさまざまな機能を備えたサービスです。

今回、取材に応じていただいたエール管理サービス様は、事業立ち上げ後にシステムを導入し、すぐに利用を開始されました。

直感的な操作が可能なosumaitは、導入支援が充実しており、業務経験者はもちろん、業務未経験者でも利用できるため、人手不足などの社会問題への解決策としても期待されています。 今後もクラシテは、osumaitを通じてマンション管理会社様の負担を軽減し、快適なマンション管理業務の実現に向けて全力でサポートしてまいります。