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グループ第3の柱となる!
マネジメントサポート事業、いよいよ本格始動

2021.12.16

起点はコンタクトセンター。ここに集まる情報に、管理会社支援のヒントがある

 『NEXT STANDARD 2025』では、当社グループの社宅マネジメント事業・マンションマネジメント事業に次ぐ第3の柱をつくる取り組みとして、これまで育成してきたサービスを集約し、マネジメントサポート事業としてスタートさせ、中小規模の管理会社への支援をめざすことにしました。この中期経営計画においては、社宅管理、マンション管理のそれぞれの分野で培ったノウハウを活かして、賃貸物件と分譲物件のどちらの管理会社も対象として展開してまいります。

 「コンタクトセンターには、困りごととして設備の不具合や建物の劣化などについて入居者様からさまざまな情報が入ってきます。それらを活かしてデータ化し、分析すれば、オーナー様の資産価値の向上に寄与し、管理会社の皆様に役立つサービスを創出できるのではと考えたのです。」

 そう話すのは、マネジメントサポート事業の推進に取り組む、株式会社スリーSのコンタクトセンター運営グループのマネージャー。

各サービスの起点となるのは、既に分譲マンション向けや賃貸管理会社向けに実施している、24時間365日稼働する入居者様の困りごとに対応するコールセンターサービス。これを単なる受電代行に終わらせず、新たな「マネジメント支援」つまり管理会社の皆様を支援するサービスとして機能させていくことから始めていくというものです。

 現在のコールセンターの対象となる住まいは、賃貸物件と分譲物件のどちらも対象です。賃貸と分譲では、入居者様から寄せられる声の量と質の傾向に大きな違いがあります。特に賃貸物件では、物件オーナー様の意向などにより、短期的な収益性を重視する場合は、管理サービスを最低限に抑えてコストを最小化することが優先される傾向が強くなります。一方で、長期的な資産価値の維持を重視する場合は、管理サービスのメニューは大きく変わります。そこにこそ私たちが管理会社のお役に立てるチャンスがあるのではないかと考えるようになったのです。

 「例えば、不具合は、発生してから対処するのではなく、未然に発生を予知して防ぐことができるのではないか。当社だからこそ、そして8年前からコールセンターを担当してきた自分の立ち位置だからこそ、ここを問題提起し解決の道筋を見つけることができるのではないかと思っています。世の中がサステナブルな社会に変化を遂げようとする中、短期的なスクラップ&ビルドではなく、入居者様に長く安心して快適に住んでいただくことを想定し、そのための一助となるご提案を当社ができるようになりたい、そう思っています。

 その提案の中身は、物件ごとの状況に応じて、また、日々入居者の皆様から寄せられる情報によって異なってくると思います。当社の提案の結果、私たちのお客様である住まいの管理者が、管理効率を高め、管理物件の資産価値を上げられるような管理サービスを提供するために、微力ながらも貢献することを目指しています。」

サービスプラットフォームの提供により、管理業務の充実に貢献

 当社から管理サービスに貢献できるような提案ができても、中小規模の管理会社にとって、そうしたサービスをすぐに管理物件に対して提供することは簡単ではない場合もあります。サービスを提供するためには、求める品質と価格でそのサービスを提供するためのインフラや、サービスを提供してくれる協力会社の存在が必要になります。

 こうした必要なサービスを、全国どこでも提供できるような支援もあわせて当社で行っていきたいと考えています。サービスプラットフォームをつくって提供させていただくイメージです。当社グループがサービスインフラとサービスを提供するための協力会社のネットワークを整備し、共同利用できるサービスプラットフォームとして管理会社へ提供することによって、管理品質の向上や省力化を強力にサポートしていくことを目指します。

 当社グループがこれまで管理会社を対象に提供してきた見守りセキュリティサービスや保険手続きのBPOサービスなども、サービスプラットフォームを構成する一つです。今後も、ともにサービスを提供してくださるパートナー企業を拡大し、サービスプラットフォームを充実させていくことが、この事業の成長のためには重要になります。

 「日本社宅サービスには、転勤に伴う転居をスムーズにするため『日本社宅ネット』という全国規模の法人対応に特化した物件斡旋のネットワークがあります。『日本社宅ネット』に加盟する不動産会社は賃貸管理会社としてビジネスを行っている場合も多く、さまざまな悩みも抱えています。トータルでサポートしていけるようなメニューを整えて、まずは加盟店の皆様の問題解決の力になれればと思っています。」

 「管理会社の皆様は、不動産管理のスペシャリストです。当然、オーナー様への提案を行う専門家でもあります。そうした専門家の皆様に、入居者様からの声をもとにした、または分譲マンションの管理ノウハウを加味したご提案をすることで、従来の提案の付加価値になればと考えています。また、当社が提供するサービスプラットフォームを活用する事で、提案の実現性やスピードが上がればと考えています。超大手の管理会社が容易に越えていくハードルを、私たちは集団の力で越えていくことを目指しています。そのために、やれること、やるべきことは、まだまだ沢山ありますね。」

資産価値の維持・向上に向けたサービス展開を目指す

 まず、賃貸管理会社向けサービスのトライアルを行ったのちに本格稼働をめざし、その後、分譲マンションへと展開を拡げていく構想です。サービスプラットフォームの提供を通じて、より安価な費用と少ない労力で管理サービスのパフォーマンスを高めることで管理会社の皆様に貢献してまいります。

 管理会社を取り巻く様々な環境変化に対して、それらの問題解決を「管理会社をサポートする」目線から取り組むことで、安全・安心で快適な住まい環境づくりに貢献していきたいと考えています。

 今年2021年7月1日、マネジメントサポート事業の育成を推進するため、当社グループで提供するサービスを株式会社スリーSに集約しました。一層の品質向上、及び収益力の強化並びにマネジメントの効率化を図り、マネジメントサポート事業の推進力をあげていきます。これからのマネジメントサポート事業のサービス展開にご期待ください。