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独立社外取締役(監査等委員)山口弁護士に聴く

2023年2月28日

  • #ガバナンスの向上(G)

2022年9月28日開催のサンネクスタグループ株式会社 第24期定時株主総会において当社の独立社外取締役(監査等委員)に選任された山口 純子(すみこ)弁護士(麹町山口法律事務所)に、就任経緯や当社に対する印象・評価、今後の抱負などをお聴きしました。

真面目で堅実なところがサンネクスタグループの強み

-これまでのご経歴と当社の社外取締役就任の経緯について教えてください。
大学卒業後一般企業に就職し会社員として数年働いていましたが、スペイン語の通訳の仕事で法律事務所・弁護士の方々と一緒に仕事をする機会があり弁護士業務に強くやりがいを感じた結果、弁護士を目指し、2010年に弁護士登録をいたしました。
弁護士になってからしばらくは労働事案を取り扱う法律事務所にいましたが、その後独立し、企業法務も含めた弁護士活動をしています。
弁護士に成り立ての当時よりご指導を頂戴していた中西康晴弁護士から、同氏が独立社外取締役を務められているサンネクスタグループ株式会社のお話を伺い、同社の髙木章代表取締役社長にお会いしたのが2021年になってのことです。
その後、同年9月の定時株主総会において同社の補欠取締役(監査等委員)に選任されました。
そして、補欠取締役として1年間、サンネクスタグループ株式会社の取締役会に出席させていただき、理解を深め、2022年9月の定時株主総会で独立社外取締役(監査等委員)に就任いたしました。

-2021年9月より当社並びにグループ会社に関わってきましたが、どのような印象をお持ちでしょうか。
最も特徴的なのは「真面目で堅実な会社・企業グループ」という印象です。それこそがサンネクスタグループの強みであると実感しています。
取締役会に関しても、意思決定に必要な情報が事前配信されており、当日も各議案の担当役員が必要な補足説明・質疑応答を行っており、取締役全員による充分な議論・審議の結果、意思決定がなされています。
また審議尽くせない案件については、結論に到るまでいろいろな側面から検証し、全員が納得のうえ、意思決定しています。
取締役会を構成する取締役全6名のうち5名が独立社外取締役であり、経営トップ(経験者)、経営学専攻の大学教授、公認会計士の方々がいらっしゃいます。唯一独立社外取締役でない髙木代表取締役社長は、議長として、丁寧に議事運営を行い、社外取締役の皆さんに意見や感想を伺っていただくため、きわめて自由闊達な発言ができている環境であり、取締役会の実効性についても取締役全員が高く評価しています。

弁護士の経験と知見を企業のガバナンス強化へ活かす

-独立社外取締役に就任されてから留意されている点などありましたら教えてください。
取締役(監査等委員)として、もちろん経営全般の審議・意思決定に積極的に参加するよう心掛けておりますが、私は弁護士・法曹の専門家でもあるので、特に法的な観点で考え、質問・発言することを常に意識しています。
前任の中西取締役(弁護士)の後任として、特にコンプライアンス(法令等遵守)やコーポレートガバナンスの面において自身が積極的に質問・指摘・発言していくことで、取締役会に貢献していけるのではないかと考えています。

-サンネクスタグループのコンプライアンスやガバナンスに対する評価やお考えについて教えてください。
担当の管理部門をはじめとして、経営陣・各事業会社がしっかりきめ細かく対応されていると思います。過去、グループ会社の一部において自主検査の結果判明した不十分な点がありましたが、当該会社はもとよりグループを挙げて、直ちに原因分析・再発防止策定等が十分になされ、運営点検、そして報告がなされています。
グループ全社における報告も取締役会や監査等委員会でしっかりと取り上げられています。

女性が活き活きと働ける社会をサンネクスタグループでリードする

-今後、当社(グループ)が成長するために必要なガバナンスまたは課題などありましたら教えてください。
取締役会を構成する取締役全6名のうち5名が独立社外取締役であり、社外の異なる目線を経営に十分取り込んでいる点について大変評価しています。
一方、多様性の観点では社内の女性役員・幹部が現時点において少ないため、女性の社員が役員になっていくための仕組みや体制の構築を進める必要があると思っています。
サンネクスタグループの女性社員の比率は高く、今後世の中でも女性活躍の後押しもあり、女性の就労者も増加していくことが考えられます。
女性が活躍する社会を見据えると、取締役会で意思決定する方たちが男性だけでは働いている社員の均衡がとれません。女性社員の働きやすさや意見を汲み上げるためにも、わたくしのような社外取締役だけでなく、社内出身の女性のかたが取締役会に入っているほうが一層望ましいのではないかと考えます。サンネクスタグループの女性活躍に私も貢献してまいりたいと存じます。

-ステークホルダーの皆様に今後の抱負をお願いいたします。
企業経営の観点では引き続き研鑽を重ねてまいりますが、取締役会の中で、また、取締役会事務局等から適宜送信されてくる各種情報等で、グループへの理解をさらに深め、経営の意思決定や監督に有益な提言を行うことに努めてまいります。特に取締役(監査等委員)としてサンネクスタグループのコンプライアンスやガバナンスを一層強化していくことは、自身の役割に期待されていることでもあり、しっかり役目を果たしてまいりたいと存じます。
多くのさまざまなステークホルダーの皆様に、より安心していただけるためのガバナンスづくりに尽力してまいります。

~ 最後に趣味や休日はどのようにお過ごしか聞いてみました。~
趣味と言える趣味はないのですが、ゴルフは月1~2回のペースで行っています。
ゴルフでは、自然の中で鶯の鳴き声や夏や秋には虫の鳴き声が聞こえて、それに癒される、ということもあるのですが、私自身は、引きずらない性格が上達しない原因かもしれませんが、あまり自分のミスショットやパットミスに悔しがったり引きずることは少なく、同組のナイスプレイに対し、「ナイスショット!」等々の前向きな声掛けをすることが、日ごろ眉間にしわを寄せて仕事している自分のストレス解消になっているように思います。
また、ゴルフ場では一定のマナーが求められますが、それがかえって、非日常感があって、日常を忘れる助けにもなっているように感じます。
そのほか、日本酒が好きで、先日も出張先で銘酒を買い込みました。

【プロフィール】
2010年弁護士登録後、主に企業側の労働事件を手掛け、独立後は企業法務等の弁護士業のほか、スポーツ団体でも役員等の立場で、コンプライアンス、ガバナンス強化に取り組んでいる。現在、麹町山口法律事務所代表。