当社グループにおけるサステナビリティ（持続可能な社会の実現）は、「事業すなわちアウトソーシングサービスを通じて、人の暮らしを豊かにすること」と定義し、その取り組みの一環として、全国各地の働きたくても働く機会に恵まれない働き手に、当社のグループ会社である日本社宅サービスのBPOサービスの運営を委託し地域の雇用創出に貢献する活動を行なっています。
2025年６月20日に公表した「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」では、地域の雇用創出に向けて多様な働き方推進に関する連携協定を締結している新潟県糸魚川市の「地域特産品」と当社本社所在地である「東京都新宿区の基金への寄付」が選択できる株主優待制度を新たに追加いたしました。
事業活動だけでなく株主優待制度を通じて地域社会に貢献することを目指すに到った経緯や今後の展望等について、株主優待制度の企画・立案に携わったメンバーに取材を行ないました。
500株以上保有の株主優待は「2025年12月末」から開始
－今回の株主優待制度の変更点について教えてください。
本田：一番の大きい変更点は500株以上の株主優待制度を新設したことです。多く投資していただいている株主の皆様にはさらに還元を行ない、株主優待品を通じて当社事業との繋がりを感じていただければと思っています。 また、100株以上200株未満の株主優待が2026年6月末基準日をもって廃止になります。この点はご留意いただく必要がありますね。
山本：株主優待制度の一部変更は2025年６月20日に公表していますが、実際に変更が適用されるのは2026年6月末基準日からとなります。図に即して説明します。
Ⓐ500株以上をお持ちの株主様は、2025年12月末日～2026年６月末日の６ヵ月間保有していただくことで、5,000円相当の地域特産品、寄付（2,000円分）クオ・カード2,000円分、寄付のいずれかを選択していただくことが可能です。200株以上500株未満をお持ちの株主様は特に変更はありません。
加えて今回、500株以上の株主優待制度を新設すると同時に、Ⓑ100株以上200株未満の株主優待制度が2026年6月末日（同年９月下旬進呈予定）をもって廃止になります。
Ⓒ100株以上200株未満の株主様が2027年６月末基準日以降も株主優待制度の権利を得るためには、「2025年12月末日までに500株上保有していただく」または「2026年6月末日までに200株以上保有していただく必要がある」と考えていただければ、わかりやすいのではないでしょうか。
－株主優待の変更を行なったのはどのような理由があるのでしょうか。
山本：当社は2019年から株主優待制度を設けています。制度を設計した当時も、株主優待品に当社のサービスに関連するものを提供したかったのですが、アウトソーシングというビジネスモデルであり、適いませんでした。それから６年が経過し、日本社宅サービスが提供する地域共創BPOサービスに協力していただいている地域が増えてきたこともあり、関連する地域の特産品を提供できるようになったため、今回の変更を行ないました。
本田：元々、当社の株式を多く持っていただいている株主の皆様に、何らかの形でさらに還元ができないかということを社内で議論していました。今回500株以上をお持ちの株主様に地域特産品という形で還元することが可能になり、株主の皆様にも喜んでいただけるのではないかと考えています。
株主優待制度を通じて地域社会の貢献の一助に
－追加された糸魚川市の地域特産品は、どのような理由で導入されたのでしょうか。
山本：先ほど申し上げたとおり、糸魚川市様には日本社宅サービスが提供している地域共創BPOサービスの働き手としてご協力いただいていますので、株主優待品を通じて、糸魚川市様の魅力が伝わる一助になればと考えています。 また地域の雇用創出に向けた当社の取り組みやサービスに関心を持っていただけると嬉しいです。
本田：株主優待品を提供していただく能水商店様は、糸魚川市を拠点に様々な商品を通して糸魚川市の地域に貢献されている企業です。例えば能水商店様の看板商品の一つである「最後の一滴」は、以前は廃棄されていた遡上鮭（そじょうさけ）を活用して魚醤（ぎょしょう）にしたものです。また、能水商店様の売上の一部は新潟県立海洋高等学校相撲部の活動費に充てられています。株主優待で選択していただいても同様に活動費に充てられるとのことですので、株主優待を通じた社会貢献にも繋がると考えています。
－500株以上の株式を保有する株主様が地域特産品を選択するメリットはどういったところでしょうか。
山本：先ほど本田さんが言っていたように、能水商店様は地域に貢献されている企業でもあります。株主の皆様が地域特産品を選択することで、地域社会の発展と貢献に繋がるというのは非常に大きなメリットなのではないでしょうか。
本田：今回株主優待品として提供する「新潟県立海洋高等学校相撲部開発『ごっつぁんシリーズ』を含むご飯のおとも詰め合わせ」はお得感のある詰め合わせセットになっています。
5,000円相当の商品詰め合わせとしていますが、通常販売価格で詰め合わせた場合は5,000円以上になる予定です。この地域特産品以外にも魅力的な商品がたくさんありますので、地域特産品の進呈を機に、ぜひ他の商品もご購入いただければと思います。
―新たに寄付の選択肢を選べるようになりました。どのような意図があるのでしょうか。
山本：以前より一部の株主様からクオ・カードの受け取りを辞退されることがあり、株主優待品の送付を望まない株主様に対してもしっかり対応したいと考え、社会貢献の一助となる寄付を新たに設けることとしました。
本田：今回は東京都新宿区に対し寄付を行ないますが、今後も引き続き様々な検討を行い、寄付先を追加・変更していく予定です。寄付先は当社の事業やサービスに関連する先と考えています。
連携する自治体の拡大とともにさらに魅力ある株主優待制度へ
－今後の株主優待の展開を教えてください。
本田：地域共創BPOサービスは、今後さらなる全国各地の雇用創出に向けた取り組みの拡大を目指しています。一緒に共創していく地域の特産品を株主優待品として追加し、地域社会の活性化に繋げていきたいと考えています。
2025年５月には新たに長野県立科町（たてしなまち）と連携協定を締結し、地域の雇用創出に向けた取り組みを進めました。今後さらに多くの地域が加わっていけば、様々な地域の特産品を取り扱うことが可能となります。さらに魅力が高まるような株主優待制度にしていきたいと考えています。
山本：多くの地域の特産品を追加し、選択できるようになれば、カタログギフトのようなイメージで、ご家族で株主優待品を選んで楽しんでいただけることができると思います。またクオ・カードについても、多くの株主様からご好評いただいているため引き続き株主優待品として取り扱っていく方針です。ご家族などへのプレゼントに使っていただき、当社との繋がりを思い出していただければと思います。
今後さらに株主優待制度を魅力あるものにしていくとともに、少しでも社会のお役に立てていけるよう努めてまいります。
糸魚川市の地域特産品を提供する株式会社能水商店様からのメッセージ
このたび、サンネクスタグループの株主優待品として能水商店の商品をご選定いただき、心より嬉しく思っています。
能水商店は、新潟県糸魚川の海の幸と新潟県立海洋高等学校の取り組みから生まれた商品を全国へ届けることを理念に掲げています。今回、サンネクスタグループの株主の皆様に地域の魅力をご紹介できる機会をいただき、大きな励みとなりました。
株主優待品には、海洋高校の生徒が開発した「能水商店おすすめ詰め合わせセット（仮称）」を予定しています。
例として
・能水商店を設立したきっかけになった商品、鮭魚醤「最後の一滴」
・海洋高校相撲部が開発したシーフードカレー「ごっつぁんカレー」
・脂の乗った新潟ブランドサーモンの中落ちでつくった「佐渡荒海サーモン中骨水煮缶詰」
などの商品が入る予定です。
実際にお届けする商品の内容は時期が近づきましたら改めてご案内する予定ですが、糸魚川の魅力が詰まった商品を株主優待限定の詰め合わせセットとして特別にご用意させていただきます。また、5,000円相当の商品詰め合わせということでしたが、お得に感じていただけるよう、株主優待専用の特別仕様での構成を検討しています。
今後も、サンネクスタグループの社会貢献活動の中で、地域の魅力をお届けするパートナーとして微力ながらお役に立てれば幸いです。サンネクスタグループの株主優待制度が、今後より多くの方々に喜ばれる取り組みとなることを期待しています。
会社概要
会社名：株式会社能水商店（のうすいしょうてん）
所在地：新潟県糸魚川市能生9396番地
代表者：松本 将史
設立：2018年４月
ホームページ：https://www.nousui-shop.com/