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取締役(常勤監査等委員)豊 英二氏に聴く

2025年2月26日

  • #ガバナンスの向上(G)

2024年9月27日に第26期定時株主総会にて当社取締役(常勤監査等委員)に選任された豊 英二(ユタカ エイジ)氏に、当社への入社の経緯や、社内取締役(常勤監査等委員)としての役割、今後の抱負などをお伺いしました。

社内取締役だからこそできることを

-これまでのご経歴と、当社取締役(常勤監査等委員)に就任した経緯を教えてください。
1982年に食品メーカーに入社し、36年間勤務してきました。36年間のうち18年間は事業部に勤務、18年間は人事・総務部門などの管理部門に所属し、経営を含めた多角的な視点で会社を見てきたと自負しています。最後の7年間ほど食品メーカーのグループ会社取締役を務めた後、知人から当社を紹介され、事業に興味を持ち入社しました。
入社してからはクラシテ株式会社の常勤監査役をはじめ、グループ各社の監査役を務めました。その後、監査役付顧問・監査等委員付顧問を経て、2024年9月の当社株主総会にて取締役(常勤監査等委員)に選任いただきました。
食品メーカーで培った経営の視点と、当社の監査部門で担ってきた6年間の経験と実績、その両面から取締役(常勤監査等委員)に選任されたものと考えています。

-取締役(常勤監査等委員)として、ご自身に求められていることは何だと考えますか。
一つは先ほど申し上げたとおり、食品メーカーでの経営の視点と当社での6年間の監査経験・実績が求められていると思っています。
特に後者は、スキル・マトリックスにもあるとおり「当社グループ事業」に関する十分な知識・スキルを保有しているのが髙木社長と私のみであり、極めて重要な立場だと考えています。それぞれの眼で取締役・経営という立場で当社を見ることができるからこそ見えてくるものがあると思っています。
二つ目は社内取締役だからこその視点を持つことです。例えば、グループ会社の経営会議に出席するだけでなく、グループ会社の各事業部の組織長を中心に構成された会議や打ち合わせにも積極的に参加して実務の現状や現在のリスクを把握すること、監査計画に拠点への訪問を必ず入れて現場で直接管理職から話を聞くことなどです。また、監査で得た様々な情報を社外取締役に共有し、取締役会及び監査等委員会の円滑な運営にも努めています。当社内部の情報を社外取締役に繋ぐというのも社内取締役の重要な役割の一つです。

当社取締役のスキル・マトリックス

-取締役(常勤監査等委員)として、現在の当社のガバナンス体制をどう見ますか。
当社は長年、東京証券取引所に上場しており、監査等委員会設置会社として求められている水準を十分に満たしていると考えています。上場企業として会社法や金融商品取引法をはじめとした法令、コーポレートガバナンス・コードも積極的に遵守し、機構としてきちんと設計・運営されている企業です。
今後もコンプライアンス(法令等遵守)を重視・優先できる企業であり続けられるためには、内部統制機能が非常に重要です。構成する役員の意識や、内部通報が機能しているかなど、組織風土が健全かどうかというのはコンプライアンスの重要な要素であり、そのために必要なのが「不正のできない内部統制の設計」だと考えています。
当社は自浄作用がきちんと働いている企業です。小さなリスクであっても共有して解決策を検討・実施していますし、小さなリスクを自分たちで発見して修正するという場面をこれまで何度も見てきました。このコンプライアンス意識をこれからも実現していくために、盤石な内部統制を研磨し、グループ内部監査室や会計監査人と連携を図り、三様監査でもって当社のガバナンスを監視していきたいと思っています。

成長して「良い会社」となっていくサンネクスタグループに貢献したい

-これからの当社に期待すること、それに伴う課題を教えてください。
当社は社宅マネジメント事業とマンションマネジメント事業という2つの柱を中心に事業を行っていますが、現在それぞれの成長ビジョンが見えているところだと思います。既存のストックビジネスを順調に伸ばしていくと同時に、現中期経営計画中に提供が開始された、中堅・中小企業向けクラウド社宅管理システム「しゃたくさんLite」、社宅アウトソーシングから派生した「人事・総務向けBPOサービス」、中堅・中小のマンション管理会社向けDXサポート「osumait(オスマイット)」を加えた新しい事業展開を図り、さらに拡充していくことが期待している一面です。
他方、事業の拡大、サービスの多角化に伴って監査・監督をさらに強化する必要があると考えています。業務執行が計画どおり行われているかを監督するとともに、コンプライアンスがしっかりなされているかを監査しなくてはなりません。もちろん、当社グループの事業に影響を与える可能性がある法改正も非常に大きなリスクともなり得るので、今後も当社グループに関わるリスクをきちんと見ていきたいと考えています。

-ステークホルダーの皆様に、今後の抱負をお願いします。
社内取締役として、当社が成長して「良い会社」になっていくことに貢献していきたいと考えています。サービスのクオリティを上げ、会社の強みを磨いていくことが当社の成長の道筋の一つだと思いますし、そのために監査等委員としてその業務執行を監査・監督していく所存です。
私は、監査等委員の立場として大事なことは、よく見て、よく聞き、よく読んで、よく考えること、そして疑問に思うことや違和感をすぐに確認することだと考えています。
人々が活動をしていくと、どうしても何らかのリスクが発生してしまいます。今後当社が成長するにしたがって、そのリスクはさらに増えていくかもしれません。今後そのリスクを取り除く、または最小限に抑えるため、社外取締役と社内を繋ぎ、グループ内部監査室・会計監査人と連携を取りながら、より強固な内部統制機能をつくってまいります。

~最後に、休日の過ごし方や趣味をお聞きしました~
30代半ばから30年以上、短歌を作ることが趣味の一つです。平成12年には兵庫県浜坂町(現:新温泉町)が主催する第5回前田純孝賞を受賞し、私が詠んだ短歌の石碑が建立されました。(前田純孝賞記念碑・受賞歌碑 | 石造物(資料) | 添付資料 | 新温泉町)
読書も好きで、若いころに様々な本を読んだこともあり、最近はもう一度読みたい本や何度も読みたい本をあえて読んだりしています。他には歩くことが好きですね。パンフレットなどを参考にした街道巡りも何度も行きました。
目標を立てて何かをやることが好きで、目標を持つことでやりがいも生まれると思っています。

【プロフィール】
1982年大手食品メーカー入社後、同グループ会社取締役を経て2018年当社に入社。グループ会社監査役を経て2024年9月当社取締役に就任。
大手食品メーカーでの経営経験と、当社での6年間の監査部門での実績をもとに、社内取締役ならではの視点でガバナンスを強化する。